こんばんは!
さて、今日もマーケティングトピックで綴っていこうと思いますが、「リテールメディア」。
近年注目のホットワードかと思います。
今日はそんな「リテールメディア」について綴っていきます!
リテールメディアとは?
海外で先行している概念ですが、言葉の定義は難しいものではありません。
小売りを表す「retail」と、メディアを表す「media」から成る言葉です。
簡単にいうと、「小売店舗のメディア化」ですね。
小売業者も店頭やECサイトで広告媒体を持っており、
代表的なものが上の画像にあるような「デジタルサイネージ」でしょう。
基本的な概念として、
・小売業者は利益率が低く、大きな広告予算を持っていないことが多い
(特に生鮮食品を取り扱う会社などは顕著)
・一方、メーカーは広告費を持っている。しかし、顧客との接点を持っていない
という役割分担が発生します。
ここで出てくるのがリテールメディアで、
・小売店舗は店頭のメディア露出で売上を上げることができるし、
・メーカーは消費者との接点を持つことができる
というWin-Winの施策なのです。
近年では別の形のリテールメディアも
前章で元来のリテールメディアの考え方は紹介をいたしましたが、
近年では形を変えて発展してきています。
それが、「データ」です。
2021年、CyberAgentとヤマダデンキがプレスリリースを出して話題になりましたが、
小売り店舗が保有するID-POSデータを使った広告メニューを公にパッケージ化したのです。
同じ座組は業界内で取り扱われていましたが、広告メニューとしてパッケージ化するのは異例のこと。
「ついに公に出たか・・・」と業界がざわついたのを覚えています。
メーカーの悩みはこれまで、「顧客との接点が持てない」でしたが、
これにより、「広告接触者の購買が測定できる」ところまで進歩。
・メーカーの広告費用で広告配信を行う
その際、店頭での購買履歴でターゲティングし、ヤマダデンキの有する露出面で告知
・その後、どの露出面に接触したユーザが、より店頭購買に繋がるのか?まで分析を行う
ことで、メーカーが、広告配信最適化のPDCAを回しながら取り組むことができるのです。
従来ではTVCM等。
その後も購買履歴データなんて取得できずに、どの広告が貢献しているかわからなかったため、
「認知獲得」フェーズで広告配信をしていたのですが、
この仕組みにより、「商品購入」までデータで裏どりができる。そんな施策になっています。
さすが「データの世紀」と呼ばれるだけあり、このようにデータは使われているのですね。
まとめ
今日は「リテールメディア」について紹介をいたしました。
・リテールメディアとは、「小売店舗のメディア化」である
・近年ではメディアに過ぎず、購買データも組み合わせることで、
さらにメーカーが活用しやすい仕組みになってきている。
元々は日本の消費の中心である「コンビニ」が中心になって取り組んでおりましたが、
近年では毎年ヤマダデンキのようにリテールメディアを発表している企業が出ています。
アメリカでは「アマゾン、ウォルマート」。中国では「アリババグループ」など、
大手リテール企業も取り組んでいる概念なので、我が国日本でもトレンドの波が来ること間違えなしかと思います!
ぜひこの手のトレンド、追っていければと思いますので、
機会があればまたご紹介をいたしますね!
では次回もお楽しみに〜!
参考:https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00592/112000004/