こんばんは!今日はマーケティングフレームワーク・・・から少し脱線しますが、
マーケティング業界(特にデータ分析)でよく使う言葉について解説します!
それが、、、「Apple to Apple」
概念としては難しくないものの、頻繁に使われるか?というとそうでもない言葉。
ですが、僕自身の経験では、直接クライアントとの会話でも出てきたことがあるので、
これを機に覚えてもらえると嬉しいです🍎
今日は早速本題に♪ Apple to Appleとは?
「Apple to Apple(アップル トゥ アップル)」という言葉、物事と物事を比べるときに使うのですが、
同じ性質を持つりんご同士を比べることから転じて、同一条件での比較を意味するビジネス用語です。
データ同士を比較するときに、「これって同一条件のもと検証している?」かを確認する際に、
「この比較ってApple to Appleになってる?」という使い方をします!
まだわからない・・・という人向けに、
対義語とセットで理解するとわかりやすいので、次は対義語をご紹介しますね!
対義語は・・・Apple to Orange
対義語は・・・「Apple to Orange(アップル トゥ オレンジ)」です。
文字通り、りんごとオレンジといった異なる性質のものを比較するときに使います。
前提条件が異なったもの同士を比べると、比較しての本質が掴みにくくなってしまいます。。
ので、比較的ネガティブなシチュエーションで使われることが多い用語です。
実際に使う際の具体例
具体例を交えてお伝えします。
実際の業務では、データ同士の比較によって使うことが多いので、
データアナリストをメインの業務にしていたときは、よく飛び交う言葉でした!(懐かしいです・・w)
●具体例①
- Apple to Apple
- 東京都の小学生と北海道の小学生 50メートル走の平均タイムを比較する
- Apple to Orange
- 東京都の小学生と北海道の中学生 50メートル走の平均タイムを比較する
これはわかりやすい例ですね!
都道府県ごとの総力の差を見たいのでしょうけれども、
Apple to Orangeの例だと、数値の差分が、
地域差によるものなのか、被験者の学年齢によるものかがが判別つきません。。
前提条件が揃っていないからですね。
※注意:Apple to Apple、Apple to Orangeはどちらも比較する物事の前提のことを指します。
ので、比較する項目が異なる場合には使いませんので、ご注意ください。
(↑の例だと、「50メートル走」という比較する項目は同じですが、「50メートル走」と「100メートル走」の比較。ではこれらの言葉は使いません。。。)
●具体例②
- Apple to Apple
- 3月のビールの購買数(CVS・CVS)
- Apple to Orange
- 3月のビールの購買数(CVS・GMS)
せっかくなのでマーケティング業界のデータ分析らしい事例を持ってきました。
業界用語も覚えてもらおう!と敢えて業界用語を取り入れていますが、、
・CVS=コンビニエンスストア(例:セブンイレブン、ローソン)
・GMS=総合スーパーマーケット(例:イオン、セブン&アイ)
をそれぞれ指す言葉です。
もしかしたらCVSとGMSで同じ傾向はあるかもしれませんが、
店舗立地や購買シチュエーションを考慮すると、
CVSとGMSの数値比較は検討変数が多く、ノイズになる要素が多いでしょう。。
(帰りにフラッと寄る会社員のご褒美の缶ビール1杯(CVS)と、家族団欒で消費する缶ビール1杯(GMS)を比べることになってしまいます。。)
同じ条件とみなすか?別の条件と捉えるか?は目的次第なところもありますが、
今日はデータの是非よりも「Apple to Apple」という考え方を理解していただきたいので、
例として覚えてもらえると嬉しいです!!
(余談)中学理科にも・・・実は似た概念が
僕は塾の講師をしていたこともあるのですが、
せっかくなので、義務教育の中からも例を持ってきます。
唾液の消化酵素=アミラーゼが、
炭水化物に含まれるデンプンを糖に分解する役割を確かめる実験なのですが、
唾液のかわりに水を含めた検体(上記B, D, F)も丁寧に同じ温度にしています。
(余談ですが、消化酵素には適温があり、アミラーゼは体温付近=約40℃が最も効果を発揮するのですよね!人体ってすごい👏)
これを理科の用語では「対照実験」と名付けられ、
「対照実験になっている条件はどれか?」という設問も散見します。
分野は少し異なりますが、、
実は「Apple to Apple」の考え方は、義務教育から習っていたのですね♪
今日は以上になります!
マーケティングのフレームワークや用語解説をアップしますので、次回もお楽しみに^^!