2022年8月24日、稲盛和夫氏がご逝去されました。
その数日後京セラからプレスリリースが出るなど、
経済界でも話題になりました。
https://www.kyocera.co.jp/newsroom/news/2022/001977.html
そこから早くも1ヶ月ほど経つのですが、
稲盛氏について色々調べてみたので、今日は少しそのまとめと、
印象に残ったことを綴っていきたいと思います!
稲盛さんってなにをした人??
うーん、一言では表せないほどの方なのですが、
頑張って一言で言うと、「日本の経済界を発展させた方」です。
特に代表的なのが、
・京セラ創業者
・第二電電(現・KDDI)創業者
・日本航空名誉会員
というあたり。
日本を代表する会社を2つも創業し、
日本を代表する航空会社の再建も行なった方です!
特に2010年に会社更生法の適用を申請し、事実上倒産した日本航空(JAL)を再建させるため、
政府から強い要請を受け、日本航空会長に就任。
当時は世間から強い反対意見もあったようですが、
日本経済への影響や、航空業界の正しい競争環境維持(特にANA?)のため、
引き受けたと言います。
そんな稲盛氏がJAL再生のために行なった策は大きく2つ。
①「JALフィロソフィ」の策定により、全社員の意識改革を図った
②「アメーバ経営(小集団独立採算制度)」の導入により、社員の経営意識を醸成し、売上最大&経費最小を図った
僕の知人にもJALやその関連会社で勤めている人間がいるのですが、
話を聞くと当時の稲盛さんによる改革で、社内の意識が大きく変わった、ということを耳にします。
特にJALは第二次世界大戦の敗戦後、日本国籍の航空機の運行が停止されたのち、
政府主導によって設立されたルーツがあるので、
「日本政府がなんとかしてくれる?」という社内雰囲気があったのでは?と推察します。
実際、当時は「政府の支援会社だ!」といった声が、空港や機内で乗客から浴びせられた従業員もいるようで、
稲盛式の意識改変が奏功したと言っても過言ではありません。
JALフィロソフィの条文より・・・
稲盛氏をきっかけに、JAL社員で策定したJALフィロソフィは、
いまもJAL社内に浸透しており、その条文はホームページで見ることができます。
https://www.jal.com/ja/outline/conduct.html
従業員一人ひとりのことを考えた「第1部」と、
日本航空発展のために考えられた「第2部」の2部構成となっており、
従業員としてのみならず、1人の人間としてもとても勉強になる内容です。
今回、僕がこのJALフィロソフィに関する書籍を手に取ったのですが、
印象深かったのが、
第1部第2章の中にある「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり」というもの。
現在の取締役会長で、当時運行本部長(パイロットが所属する部署)だった植木氏は、
当時、人員削減のために仲間に退職をしてもらうような動きもあったと言います。
でも「大善」のためには、そのような「非情」は仕方ない、と割り切ることができたそう。
我が身に置き換えると、大きなプレッシャーのかかった仕事もあると思うのですが、
自分に正直に、でも時には非情なことも踏み切る勇気を持つために必要な言葉だな、と感じました。
今日はこれで以上になります!
またタメになる事象がありましたら、この場で紹介していきますので、
次回もお楽しみに!