結婚って、なんだろう?

日常のなかでふと、「結婚ってそもそもなんなんだろう?」と思うことがある。
誰かと一緒に生きていくこと、家族になること、あるいは制度としての婚姻……。
けれど、それだけで納得できるようなものでもない気がする。
考えてみると、結婚って“定義”がはっきりしない。法律的には婚姻届を出せば成立するし、社会的には「夫婦」と呼ばれるようになる。
でも、そこに込められている意味って、もっと人間的で、個人的で、複雑なものじゃないかとも思う。
結婚式で交わされる、あの言葉
昔、友人の結婚式で聞いた「誓いの言葉」が、今でもなんとなく心に残っている。
健やかなるときも、病めるときも、
喜びのときも、悲しみのときも、
富めるときも、貧しきときも、
互いに愛し、敬い、慰め合い、命ある限り真心を尽くすことを誓いますか。[1]
形式的なセリフだと思って聞き流す人もいるかもしれない。けれど、これって要するに、「どんなときでも、あなたの隣にいることを選び続けます」と言っているようなものだと思う。
そしてそれは、たとえ結婚という制度を通さなくても、人と人とが深く関わり合って生きていくうえで、とても大事な姿勢なのかもしれない。
聖書の中にも、結婚のヒントがあった
キリスト教の結婚式では、よく聖書の言葉が読まれる。中でも有名なのが「創世記」のこの一節。
「それで人はその父と母を離れて、妻と結び合い、一体となるのである」[2]
「一体となる」という表現がなんだか印象的だった。
単に家族になるというより、精神的にも、生活のうえでも、二人で一つになることを意味しているように感じた。
もちろんこれは宗教的な文脈だけれど、それでもこうした言葉が長く引用されてきた背景には、結婚において人が何を大事にしてきたかが表れていると思う。
「定義」よりも「問い」
結婚とはなにか。それを一言で定義するのはやっぱり難しい。
それよりも、「自分は誰と、どんな関係を築きたいのか」「どんなときもその人と歩んでいけるのか」といった問いのほうが、よほど本質に近いように思う。
そして、誓いや聖書の言葉は、その問いを静かに投げかけてくれるものなんじゃないか。
おわりに
結婚にまつわる言葉や考え方はたくさんあるけれど、いちばん大事なのは、自分にとってそれがどんな意味を持つのかを、時折立ち止まって考えてみることかもしれない。
誰かと生きるというのは、それだけで大きな選択だし、日々の中で何度も選び直していくものでもある。
だからこそ、時にはこんなふうに、「結婚ってなんだろう?」と問い直してみるのも悪くない。
引用文献
[1] 「病める時も健やかなる時も」の全文は? − みんなのウェディング https://www.mwed.jp/articles/13061/
[2]創世記 2:24 − 聖書 (口語訳) https://www.bible.com/ja/bible/1820/GEN.2.24

