こんばんは!
今日は各所で話題になっている「ChatGPT」について綴っていきたいと思います。
“ChatGPT“という一つのキーワードだけでもかなりのトピックに広げられそうですが、
先日とある大学の先生と話していた際に相談事としていただいた、
「ChatGPTを大学生に紹介しようか困っている。彼らはChatGPTを知ってしまうと、レポート作成をこのツールに頼って、考える行為をしなくなってしまうのではないか?」
というお悩みごと。。
大学の先生でも抱えている悩みですが、
テクノロジーの進化に各所の見解やルール作りが追いついていないのが現状かと思います。
そんな状況にある人の参考になればと思い、
・対話型AIを使うのに必要なのはどのような力か?
・ビジネスの分野では対話型AIをどのように使っているか?
という切り口で綴ってみます!
そもそも・・・
なぜChatGPTがこんなに話題になっているのか?
日本におけるChatGPTの認知率は2023年3月事前で約3割。
※出典:https://productzine.jp/article/detail/1677
国会議員が岸田総理への質問をChatGPTで生成したり、
運営会社の代表アルトマン氏が来日したり、と、
3割の人しか認識していない、という状況においては大きな影響力を有している状況かと捉えています。
AI=人工知能という言葉自体は、
・ソフトバンクの「Pepper」くん(正確には、Pepperくんに搭載されている対話システム)
・iPhone端末に入っている「Siri」
・家庭内に置けるAI端末「アレクサ」「Google Home」
などなど、様々なところで耳にしたことのあるワードかと思います。
ただ、、、
上記に挙げたようなAIの中でも、人間と言葉を交わすことのできる「対話型AI」というのは、
どちらかというとエンタメ領域で使われてきた技術であり、
今回のChatGPTが「ビジネス領域として使われる対話型AI」という観点でとても珍しいことが、話題になっている背景と捉えています!
※一応、、、問い合わせのチャットボットはコロナ禍でコンタクトセンターの大体手段として勢いをつけつつありますが、またChatGPTのような領域とは異なると思うので、割愛しています!
少し前の領域でいうと、画像認識等で自動車の自動運転が話題になった際も、
「仮に自動運転技術で、交通事故を起こしてしまった場合は誰が責任を取るのか?」といった倫理観点での議論が起こっていたと思います。
今回の対話型AIの技術もビジネスの分野に応用されることで、
新たな技術である便益の観点はもちろんのこと、
付随して新たな課題が出てきているため、各所で話題になっている、と捉えています。
対話型AIを使うのに必要な力
そんな対話型AIを扱うために(≠AIに扱われる)必要な力が、
大きく2つあると思っています。
それは、以下の2つです!
- 質問力
- クリティカルシンキング
それぞれその所以を綴っていきますね。
1、質問力
日頃の対人に対してのコミュニケーションでも同じですが、
考えていることや欲しい答えに辿り着くために、適切な質問を投げる力が必要と考えます。
欲しい情報にアクセスするためには、
知る目的やわかっている情報、質問の粒度感や選択するワードセンスなど、
様々な要素を持ってアクセスしにいきます。
また、専門用語や業界背景などを理解しておくことで、
より適した質問を立てることが可能になります。
採用面接でも「質問力を有しているか」が観点になりそう、という声も出てきていますが、それくらい質問力は重要な要素になると思うのです。
2、クリティカルシンキング
クリティカルシンキングの基本は、
「前提を疑うこと」「思考の偏りに気づくこと」と言われています。
僕もビジネスでChatGPTを使っているビジネスパーソンの一人ですが、
ChatGPTは必ず答えを教えてくれる訳ではありません。
たまに事実と異なる回答をしてくることもあるため、
回答を鵜呑みにしていては、AIを使いこなすことはできません。。
人間よりも多くの知識を有している対話型AIですが、
必ずしも適した回答をしてくれるとは限らないので、
・対話型AIの答えが事実と相違ないか
・対話型AIの答えが、ビジネスで欲している内容とマッチしているか
など、対話型AIの回答を咀嚼し、「自分の答え」に装飾することが重要な要素と思っています!
ビジネスの分野ではどのように使っているか?
(ここでは、対話型AIのAPIを使ったアプリ開発など技術的観点は着眼点から外します。あくまでもビジネスの領域での対話型AIのユースケースに絞って綴っていきますね!)
今回は「教育分野」の方に見ていただこうと綴っているのですが、
大きく異なる前提が、あります。それは、、
ビジネスは仲間など他人を巻き込んでOK。
学生時代の教育の多くは、“自分でやること“が正とされている
ということです。
※これはこれで別のトピックに綴ろうと思っています!乞うご期待!
わかりやすくいうと学生のテスト。
これは他人と協力して回答を作ることはNGとされていますが、(カンニングですねw)
ビジネスにおいては上司や同僚、ひいては取引先をも巻き込んで問題ないのです!!
このような前提があるので、
「対話型AIを巻き込んで味方につけるのはOK!」ということを、
念頭において読み進めてもらえると嬉しいです。
ではどういう時に使うのが正しいか?
先述の通り、現在の対話型AIは必ずの正解(絶対解)を教えてくれるものではありません。
ですが、文章を考えるのはかなり短いスピードでやってくれるので、
応用できる領域としては、たとえば、、
- なにかの事象を言語化してほしいとき
(例:「割り算ってなに?」「金利ってなに?」) - 案を考えて欲しいとき
(例:「人材紹介会社の戦略を考えて?」「Excelレポートを集計するPythonコードを書いて」) - 第三者の意見が欲しいとき
(例:「今の日本経済はどんな調子?」「ChatGPTを使って大学向けのレポートを書いてもいい?」
などです。
どれも答えを求めるものではないですが、
自分のビジネスを加速させるための“相棒“的な役割で使っている例ですが、
僕はこのような領域の時に活用をしています!
なので、教育の領域においても、「答え」をChatGPTに求めるのではなく、
「言語化、案、第三者の意見」を求める場合に使ってもらうべく、
レクチャーするのが良いのかな?と考えました。
例えば、レポートの素案はChatGPTに書いてもらうとして、
レポート構成を考えたり、内容をブラッシュアップするのは生徒自身がやる、などです。
そんな使い方を誘発するために、海外の大学では敢えてレポート作成を手書きにしたところもあるのだとか。そうすれば必ず一言一句目を通した上でのレポートになりますものね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今日は、教育の分野にChatGPTなど対話型AIをどのようにレクチャーするか、という観点で、綴ってみました。
新しいテクノロジーが出てきた場合は、トレードオフとなるように何かの課題が出てくるものなので、
新しい技術を紹介することよりも、今回のように新技術をどのように応用できるか?という観点を紹介することをオススメします。
教育者の方、ぜひご参考にいただき、
感想などはHidelabのTwitterアカウントにDMなどでお寄せいただけると嬉しいです!!
次回もお楽しみに!