日々、マーケティング会社のプロダクト部門で働いているぼく。
以前は、営業部門でクライアントに向き合う仕事もしていました。(データ分析担当として)
プロダクト部門で業務をしていると、いろいろなクライアントから、
「よくもこんなバリエーション出せるなぁ、」と感心させられるほどの要望が
営業担当を通じてきます。
そんな個別案件のご相談の際、
ぼくが意識しているのは「個別案件としてのメリット」と「中長期的な我が社のメリット」の両観点。
言い換えると3つの眼「鳥の眼」「虫の眼」「魚の眼」的な話です!
タイトルにも書きましたが、「部分最適」と「全体最適」
どうしても個別案件を担当している人間ほど、目先のメリットに追われ、
「全体最適」を見失いがち・・・。
ぼくも恥ずかしながらプロダクト開発においてはよくあることなので、
そんなときな必ず上司レビューなどで第三者的観点で物事を見てもらうようにしています。
「ローカルマキシマム」と「グローバルマキシマム」
こんな記事を書こう!と思ったのも、あるプロダクトに関する書籍を読んでいて、
「ローカルマキシマム」・「グローバルマキシマム」という概念があり、面白いと思ったからです。
え、なんやこのカタカナは・・・という感じがしますが、
意外と意味は読んで字の如く、という感じです。
- ローカルマキシマム:局所的な最適化
- グローバルマキシマム:全体的な最適化
業務をしていると、目の前のメリット(ローカルマキシマム)だけで物事を判断しがち。
だけど、企業活動を営んでいく上では、
・会社のビジョンに合っている判断か?
・自社、顧客、パートナー、自社社員がみな喜ぶ判断か?
等々、俯瞰した目線(グローバルマキシマム)で物事を見る必要がありますよね。
だからこそ、自分の考えていることor相談もらっていることが、
「グローバルマキシマムかな?」という観点で捉える必要が出てきます。
*仮に「ローカルマキシマム」だと思った場合は、
相手にそう気づかせる問いを投げていく必要があります。
囚人のジレンマ(ゲーム理論)
さて、「グローバルマキシマム」を持ちましょう!とお伝えした上で、
具体的な事例を交えてお伝えします。
「部分最適」・「全体最適」を考える上で、ぼくがよく参考にする「囚人のジレンマ」という
ゲーム理論内の有名なゲームについてお伝えします!
*「実用的」な観点で綴りますので、学術的なものを知りたい方は、別のページで学習してください!
囚人のジレンマ
<前提>
共同(グル)で犯罪をおこなったと思われる、囚人2人(Aさん・Bさん)がおりました。
それぞれの囚人が罪を犯した可能性は高いが、
決定的な証拠がないため、2人は別々の部屋で尋問されています。
<状況>
・本来なら2人とも懲役5年だが、もし2人とも黙秘したら、証拠不十分として減刑し、2人とも懲役2年
・もし片方だけ自白したら、自白した囚人はその場で釈放(=懲役0年)。
この場合、逆に黙秘をしていた囚人は懲役10年となる。
・ただし、2人とも自白したら2人とも懲役5年となる。
ここから何が学べるか?
お互い協調してそれぞれ2年の懲役になるのが、
全体最適(グローバルマキシマム)であることは確かです。
ただ、囚人の心理面を考えると、自分が裏切れば、その場で釈放です!
つまり、自分にとっての利害関係を主として考え、
部分最適(ローカルマキシマム)として判断してしまいがち。
これはわかりやすい例なのですが、
全体にとってデメリットがあっても、自分(or自部門)にはメリットがある場合は、
そのように意思決定してしまうことありませんか?
コロナ禍で人流抑制するよう政府から求められているのに、「自分はいいや」と言って外出したり、
なんだかんだローカルマキシマムを求めてしまうシチュエーションってあると思うのです。
各々の「グローバル」を、自分(および自分の未来)というところから、
『自分>家族>自分の部署>自分の本部>自社>自社の株主>自社の業界>日本>アジア>世界』
など、少しずつ視座を上げれるようになると、
大きな裁量で・責任があり・多くの人に影響を与えるような大きな仕事ができるのでは?と
思っています。
まずは今回お読みいただいたことをきっかけに、
自分自身のメリットだけではない、少し俯瞰して物事を見てみませんか?
そんなきっかけになってくれたら嬉しいです♪
また学びを投稿していきますので、お楽しみに!