「棚から牡丹餅」は偶然じゃない?

「棚から牡丹餅(ぼたもち)」という言葉を聞いたことがある人は多いと思う。何もしないで思いがけない幸運が舞い込むことのたとえだ。でも、最近ふと思った。あれ、本当に「何もしない」で幸運が降ってくることなんて、あるんだろうか?
どこか他力本願な響きのあるこの言葉に、違和感を覚えるようになった。実際のところ、棚が揺れなければ牡丹餅は落ちてこない。じゃあ、その棚を揺らすのは誰なんだろう。
棚を揺らす=行動すること
たとえば、仕事のチャンスが偶然訪れたように見えるときでも、よく考えてみると、過去に自分がとった小さな行動の積み重ねが、その偶然を引き寄せている。ブログを書き続けること、人と話すこと、新しいことに挑戦すること。それぞれは一見なんでもない動きかもしれないけど、それこそが「棚を揺らしている」行為なんだと思う。
見えないところで棚を揺らしている人ほど、周りからは「ラッキーな人」と思われがちだ。でも実際には、見えない努力や工夫の連続がある。つまり、牡丹餅は勝手には落ちてこない。
「偶然」は準備の上にやってくる
マーケティングの現場でも同じことを感じる。偶然バズった投稿、急に伸びた企画、たまたま目に留まった広告。そんな“偶然”の裏には、必ずといっていいほど仮説と検証、そして継続的な努力がある。意図せず当たったように見えても、その確率を上げるための「棚を揺らす作業」を、ずっとしていたはずだ。
だから、今日も揺らしていこう
「運がいい」と言われる人の多くは、日常の中で棚を揺らし続けている。小さなことでも、地味なことでも、それを続けることが未来の牡丹餅を引き寄せる力になる。
今日も一歩踏み出してみよう。ブログを書く、誰かに連絡をとる、気になっていた本を読む。それがいつか、思いもよらない牡丹餅を落としてくれるかもしれないから。